145日目!
2歳半の姪っ子を持つ僕からすると、彼女は言語学習の達人に見えますが、それは、かわいさ補正が入った過大評価だったと感じています。
また、自分自身を過小評価していたとも言えます。
まず、人間が言葉を話せるようになる事自体が神秘的で、壮大なことです。
これは年齢に関係ありません。
還暦を過ぎてもどんどん自分の英語が上手くなっているという方に教わっていますからね。
そして世間一般的に言えることですが、かわいい我が子の成長の過程をリアルタイムで眺められるので、「幼児だけ」が言語学習の達人であるという解釈をしてしまいがちです。
ところが、言葉を覚えていくのにかかる時間だけに注目した場合、むしろ子供よりも大人の方が覚えるのが速い気がします。
事実、僕は5か月ほどで実用的な英語をどんどん覚えています。
人が大人と対等な会話をできるようになるのは何歳位でしょうか?
人によって尺度が違うと思いますが、10歳周辺でしょう。
どんな人だって、10年あれば英語ができそうだと感じます。
同じ出来事でも、大人と子供とでは感受性が全く違います。
長く生きているほど、人生経験から対比して、取るに足りないものに感じてしまいます。
子供からすれば、短い人生経験の中の大事件にだって感じてしまうんです。
大事なのは絶対的な量であるはずなのに。
要するに、大人になると言語習得が困難になるという考えは虚構だったんです。そう錯覚していたのです。
仕事や家庭などの様々な制約が発生して、言語学習に没頭しにくいだけです。
能力自体が衰えているのではありません。
方法が正しければ、きっと誰だってできるんです。
137日目!
今回のレッスンは、1~2か月程練習していないセクションの抜き打ちロールプレイングでした。
抜き打ちがある事は知っていたのですが、今回それが初めてでした。
練習は人並み以上にしてきましたので、なんとかなると踏んでいました。
が、いざやってみると、やはり忘れている所があって少々がっかりしてしまいました。
しかし、まあこんなものだろうと客観的に説き伏せる自分もいたのでした。
Well, it's bedtime right now.
So, okay, here we go.
Once upon a time in a deep, dark forest, lived a brown bear . . .
最近はずっと上り調子だったので、久しぶりに本当の実力を垣間見ることが出来、新鮮でした。
それに、後で録音を聞き返してみると、嬉しい変化もありました。
ほとんど同じ意味の別の表現が、無意識に口から飛び出したのです。
What do you want to do after the cake and ice cream?
↓
What should we do after the cake and ice cream?
このブログのタイトルにもあるように、甘さと苦さの適度なバランスが、練習を長期間継続させるポイントです。
このことは、ポジティブフィードバックとネガティブフィードバックという脳の働きで、科学的に解釈することができるのです。
そのことを意識してきた結果、今では毎日1~2時間の練習が確保できています。
億劫さを感じたりはしません。当たり前の日課です。こういう経験は人生で初めてです。
また、どうしても悔しい気分もしましたが、忘れる量より覚える量の方が多いですから、少しくらい忘れていても問題ないです。
しかもそれはまた練習すればあっという間に思い出せます。
2年後どうなっているか楽しみです。
130日目!
2013/6/18のレッスンの様子
先日、月に一度のコンファレンスなる催しが開かれました。
ここでは、桜井さんのレッスンを受けている人たちが集まり、交代でロールプレイングをやります。
僕が参加するのはまだ2回目ですが、前回も今回もとても楽しませてもらいました。
やはり同士が集まるというのはいいですね。
同じことをやっているのが自分だけじゃないというのは励みになります。
そして先輩のすばらしい英語を聴いて、この方法で迷わず突き進むことができます。
問題は、参加率の低さです。いつも同じメンバーばかりです。
やはり皆の前で自分の英語を披露するというのは抵抗があるものなのでしょうか。
顔も分からない相手と会話しなければならないのは鬱陶しいのでしょうか。
私は英語文化圏での生活に備えているので、とにかく色々な人と英語を話したいのです。
日本人と英語の練習ができる環境が提供されているのに、躊躇するようでは話になりません。
ネイティブに話しかけるなんて夢のまた夢です。
現在、桜井さんの新しいプロジェクトが検討されています。
英語学習者の広場
桜井さんのレッスンでは1対1の対話練習だけでした。
それを今度は、日本全国の英語学習者同士が集えるサイトを作り、多対多の対話練習ができる広場にしようという試みです。
先ほど述べたコンファレンスの拡張版とも言うべきものです。
これが実現できれば、日本人全体の英語力を向上させることも可能だと思います。
問題は人がたくさん集まるかどうかです。
このサイトを多くの人に知ってもらうには宣伝が重要になってきます。
僕はモニターとして桜井さんのレッスンを受け、ブログを公開することを約束していますから、宣伝の役割も担っています。
ブログを初めて4か月が経ちますが、アクセスは乏しいままです。
今まではあまり意識してきませんでしたが、やはり、多くの人に見てもらいたいです。
なにか工夫できることはないか、模索中です。
123日目!
Oh, thanks. I'll take it.
Oh, well, I'll just take these tonight.
I'll drop by there on my way to class today.
ネイティブのI'llの発音を並べてみました。
「アイル」というよりは「オゥ」に近いです。
最初に聴いたときは違和感があり、真似するのにも抵抗がありましたが、今では僕の中の常識となっています。
このように、文字から浮かぶイメージと、実際の発音が異なるものはたくさんあります。
少しでも脳の拒絶反応を防ぐには、英文をできるだけ見ない事です。
これまでの経験から、英文を読み上げるような練習は、効果が薄いと断言できます。
「聴く話す」練習と、「読み書き」の練習は、混同してはいけません。
したがって、音読でフレーズを覚えるのは避けるべきです。
僕がやっているのは、人間が自然に音声言語を習得する過程を、できるだけ現実的に、効率よく再現しようとするものです。
自分が思ったことを言えるようになりたいのですから、文字を媒介する意味がないのです。
かえって記憶を引き出す邪魔になるだけです。
脳が言葉をアウトプットするときに実際に頼りにするのは、聴覚情報としての記憶です。
何年も聞かなかった曲が自然と口ずさめるのは、その音を覚えているからです。
歌詞カードに書いてある文字が頭の中に思い浮かぶ人はいません。
このことをしっかり理解していなければ、ここまでの上達はできなかったでしょう。
116日目!
音のストリームを捉える力が相当ついてきた近頃、気になってきたのが子音の正確な発音です。
特にthの音に関しては、前々からご指摘があったので、今回は意識してトライしてみました。
よくよく考えてみると、僕はそもそもthの一般的な発音方法を知りませんでした。
以前から、自信が無いところは曖昧な発音にしておいて誤魔化しているという自覚がありました。
なのでyoutubeで検索し、色々な人の説明を見て、基本やコツを調べました。
単語単体では問題ないですが、最適化された文の中で、極短い時間間隔に現れるthを滑らかに発音するというのは、至極難しかったです。
要は、手本が速過ぎて、こちらの口が追いつきませんでした。
とうことで、先週はいつもよりネガティブフィードバックが多い週となり、刺激になりました。
また、過去の全範囲のセクションに渡って改めてthを意識してみると、自分が思っていたよりも頻繁に出てくるという事がわかりました。
thを曖昧にした音のストリームとして一度体が覚えてしまっているので、thがあるとわかっていてもきれいに発音するのは難しかったです。
つまり、thを意識して練習し直して、脳に保存してある音のストリームを上書きする必要があるのです。
「じゃあ最初から子音も意識して覚えればいいじゃないか」と言われそうですが、今までのやり方は正しいと思います。
今までは、あくまでも「英語で言いたいことが言えるようになる」ためにやってきたことです。
ポジティブフィードバックとネガティブフィードバックのバランスを考えても、初心者が挫けずに楽しく英会話を学ぶには今までのやり方がベストなのです。
そして、桜井ファミリーの先輩方のすばらしい英語を聴いて、自分にもできるはずだと確信し、今後の展望が見えました。
これからはさらにハードルを上げ、「かっこいい英語を話せるようになる」ために頑張ります。
他の子音に関しても随時やっていく所存です。