甘さと苦さと英会話

山口と申します。現在23歳です。桜井恵三氏によるレッスンのモニターブログを書いています。2013/2/15より練習開始。

233日目!

 

覚えた表現を実際に応用する段階は,今やっている対話練習(ロールプレイング)の次の会話練習(フリートーク)なのですが,Easyの終了が目前に迫った今,そろそろ本格的に意識せざるを得なくなりました.

 

今の課題は,練習の単調化の改善です.

 

無意識化(自動化)することが目的ではあるのですが,これが過ぎると思考停止してしまうという負の側面もあります.

 

例えば,数年前に流行った歌を口ずさめるのはなぜでしょう.

 

歌詞の意味がどうとか全く考えなくても口から出てきます.

 

活字の歌詞を改めて読んでみて,こんなことを歌っていたのかと驚くことすらあります.

 

人間の脳は音声の動的変化を認識できるわけですが,その対象が意味と完全に紐づけられていなくても,何かの拍子で思い出すこともあるのです.

 

歌の場合,歌詞が毎回決まっているので,その傾向が顕著なのです.

 

しかし言語の場合はそうはいきません.

 

 

 

単調すぎる練習は思考停止を招きます.

 

数十回の繰り返し練習によって,脳内に強烈に刻み込まれた音のストリームは,小川ではなく激流です.

 

この中で舵をとるのは容易ではありません.

 

何も考えなければ,あらかじめ決められた流線をたどっていくだけです.

 

船を自在に操る為には,舵を強化しなければなりません.

 

直線の川をあえて蛇行したり,支流に乗りかえたりと,自由度が広がります.

 

今までの方法が間違っていたというのではありません.

 

真っ平らな土地に1回だけ水を流しても,きれいな1本の筋を作ることはありません.

 

何度も何度も水を流し,自然の作用に任せながら,時には力づくで掘削し,必ずそこに水が通るような1本の筋を作ってきたのです.

 

 

 

対策として,今まで覚えてきた音のストリームを,今度は意味単位で分解して,意識化しながら言ってみます.

 

これは気持ちの入れようの問題でもあります.

 

思考停止でやっていた作業を見直し,音のストリームを確実に意味と紐づけながら練習します.

 

また,練習するたびに何かしらの変化をつけてみます.

 

appleをbananaに変えるとか,その程度のことです.

 

文中の人名,地名,日時,物の名前などは,文全体の構造を崩すことがありませんから気軽に変更できます.

 

これによって細かい舵さばきができるようになるのではないかと期待しています.

228日目!

 

練習のやり方を軌道修正したいと思います.

 

これまでを振り返ったとき,「覚える作業」だけに特化した,偏った練習をしていたように感じ始めました.

 

いつからか,英語を聴いたら間髪入れずに答えの日本語を見る癖がついていました.

 

一回聴いて分かんないんだから,さっさと覚えりゃいい,悩んでいる時間がもったいない,と感じ始めたときがあったのです.

 

教材の日本語訳は最初から与えられています.

 

しかし実生活では,全く未知の表現に遭遇した時の為の対応力が必要なはずです.

 

にもかかわらず,何回かリスニングして悩むという重要な工程を省略してしまっていたのでは,この先が思いやられます.

 

ここで練習のあり方を考え直さなくては,致命的な大失敗にぶち当たる可能性が十分にあるのです.

 

 

 

ということで,今週練習する 1.34. PICNIC PREPARATIONS より,リスニングの時間を十分に取るようにします.

 

実際にリスニングしてみて気付いたことを,事例と共にピックアップしてみました.

 

 

 

分からずに日本語を見た後,「あ~~・・・・・・!!」となって悔しかったもの.

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I'd better write this down. 

 

 

なぜそう聞こえたのか不思議.Any dressings? に聞こえました.

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Any suggestions?

 

 

全く違う意味に誤解したもの.I think that sounds bad right? に聞こえました.

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I think that sounds about right.

 

 

お手上げのもの.

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Well, maybe we could ask Kathy to make a few cherry pies like she did last time.

 

 

エクセレント!聴き取ることができて嬉しかったもの.

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And you better pick up some chicken for those who don't like hamburger or hot dogs.

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Alright. Oh, and we're gonna need some hamburger and hot dog buns. 

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Well, I thought you two would hit it off.

 

 

 

わからなかった表現を次のように分類することで,今後注意すべき点が判明しました.

 

第一に,語の構成は分かったが意味が分からなかった,という分類があります.

 

これは,単純な単語の組み合わせから成る熟語のことです.

 

これを放っておくと,同じ過ちを何度も繰り返してしまうことになりかねません.

 

意味と用法をしっかり調べることです.

 

この作業も今まで不足していました.

 

第二に,一部聴き取れなかったが,それなしでもセンテンスの概要がつかめた,という分類があります.

 

これらの表現は,半年前では聴き取れなかったでしょう.

 

なぜなら,聴き取れない部分が大半を占めていたからです.

 

しかし,半年以上のレッスンによって,あるセンテンスの中で聴き取れる表現の割合が大きくなってきました.

 

エクセレント!で挙げたものは,昔の私だったら絶対に理解不能だったはずです.

 

これらは,音のストリームを着実に覚えてきたからこそ理解することができたのだと解釈しています.

 

この調子で使える表現を増やしていけば,「壮大な慣れ」が時々顔を見せてくれるでしょう.

224日目!

 

桜井さんの今後のビジョンとして,音声通話の媒体をSkypeからLINEへ徐々に移行していきたいというお話を,以前から伺っていました.

 

先週,そのLINEで「音のストリーム学習」というグループが立ちあげられ,早速加入しました.

 

人数は現在15人前後.現在までに1人の方と対話練習をすることができました.

 

 

 

練習形式はロールプレイングです.

 

既存の英会話サービスにはなかった,この方法の最大の特徴が,プロ対学習者ではなく,学習者同士で練習ができることなのです.

 

このコミュニティが発展すれば,講師は重要でなくなります.

 

学習者同士で教え合い,励まし合い,相談し合い,お互いに切磋琢磨できることでしょう.

 

学習者同士のがやり取りがクリアーになることで,他の学習者に対しても刺激となり,意欲を増進させてくれるはずです.

 

また,孤独よりも,一緒に頑張る仲間がたくさん居た方が継続もしやすくなります.

 

 

 

対話練習の相手を募集するのは非常に簡単なので,積極的に利用しているのですが,まだまだ人数が少ないせいか,反応が薄いです.

 

興味を持ちかけている人をうまく誘因する方法はないものか,考えなくてはなりません.

213日目!

 

英語を話せるようになるには、表現を繰り返し練習して覚えるしかありません。

 

繰返しと言っても、人によって様々な方法があると思います。

 

僕が実践している繰返し方法について、教材からスクリプトを拝借して説明したいと思います。

 

 

 

1. Dad, will you read to me?

2. Uh, let me finish the newspaper first?

3. You've been saying that forever!

4. Well, how about reading the business section of the newspaper together?

5. That's boring. 

6. Let's read this book. 

7. It's about a bear and cat that becomes friends.

8. And these books too.

9. Whoa. I thought you said one book. There must be ten here.

 

 

 

まず上の様に、まとまりごとに番号をつけます。

 

長すぎず短すぎず、だいたい均等な長さになるよう適当に決めます。

    

矢印で進める条件は、矢印の左側にある番号の表現を、日本語だけを見てつまることなく言う事ができた時です。

 

番号が複数ある場合は連続で一気に言えなければなりません。

 

また、覚える作業と発音を良くする作業を同時進行させる為に、発音もある程度納得しなければ進んではいけません。

 

 

 

練習1日目。1個ずつ言えるようになったら進む。

1→2→3→4→5→6→7→8→9

 

練習2日目。3個連続で言えるようになったら進む。

[1,2,3]→[2,3,4]→[3,4,5]→[4,5,6]→[5,6,7]→[6,7,8]→[7,8,9]

 

練習3日目。5個連続で言えるようになったら進む。

[1,2,3,4,5]→[2,3,4,5,6]→[3,4,5,6,7]→[4,5,6,7,8]→[5,6,7,8,9]

 

練習4日目。7個連続で言えるようになったら進む。

[1,2,3,4,5,6,7]→[2,3,4,5,6,7,8]→[3,4,5,6,7,8,9]

 

練習5日目。大体全部言えるようになっているので、スピードを高める。

 

 

 

といった具合です。

 

半年位はこの方法でやっていましたが、1日目と3日目の工程を省略することが最近の目標です。

 

英語をどんどん覚えていくうちに、どんどん覚えやすくなってきています。

 

初期の様に何時間もかかっていたのでは駄目です。

 

時間をかければ良いというものではありません。

 

効率が最も重要なのです。

 

 

 

覚える作業は忘却との戦いです。

 

新しい表現を覚えたと思っても、他の事を考えると数秒後には忘れるのが人間です。

 

忘れたものは覚え直します。

 

数秒後には思い出せるようにはなりましたが、今度は数十秒後にまた忘れてしまいます。

 

しかし、忘れてしまう期間を延ばすことには成功しているわけです。

 

このようにして徐々に記憶の持続時間を延ばすのです。

 

この期間と言うのは、最初は数秒単位で延びていくのが実感できます。

 

 

 

日程が進むにつれてまとまりが大きくなっているのは、覚える(思い出す)労力が少なくなっているからです。

 

練習4日目にもなると、口からスラスラ出てくるようになり、幸福な気持ちで満たされます。

 

逆に言えば、実は1日目が最も辛いのです。

 

記憶の特徴を考慮した繰返し方法を確立することが重要です。

201日目!

 

ずっと前、ダウンタウンの松本人志がバラエティ番組で言っていたことを思い出しました。

 

My name is Hitoshi Matsumoto.

 

このように日本人名混じりの英文を英語の授業で扱う時に、「ヒトゥ↑シィ・マツモォ↑トォ」と言う事に対して腹が立っているという話でした。

 

日本人名なのだから、堂々と日本語の発音で言えというのが彼の主張です。

 

その時は共感して大笑いしたのを覚えています。

 

今僕が松本の言うやり方で発音するとギクシャクしてしまいますね。

 

英語と日本語では横隔膜の使い方が違うので、瞬時に切り替えるのは難しいです。

 

まあ必要のないテクニックではありますが、横隔膜の役割を認識して、英語と日本語で使い分けられている今だからこそ、違う視点から興味を持った話でした。